この記事でできること
- AWSアカウントの作成
- AWS Budget 予算の作成
はじめに
AWSを使用するには、
まずは何よりも最初に始めなければならないアカウント作成。
そして個人的には、最もハードルが高いように思えるアカウント作成。
クレジットカードを登録するので、勇気がいります。
そりゃそうですよね。
知らない間にガバガバ課金されちゃたまったもんじゃありません。
そこで今回は、アカウント作成に加えて、
指定料金分のコストが発生した時点でアラートを通知する
「予算(Budget)」の設定までやっていこうと思います!
(というよりもここまでがワンセットでアカウント作成だと思う)
が、後でがっかりさせたくないので、
最初に書いておきますが、Budgetの設定は
アカウント作成から24時間後
となっています。(少なくとも私は24時間でした)
ポイント
予算(Budget)を作成し、アラート通知すれば怖くない!
それでは、アカウントを作成していきましょう!
AWSアカウントの作成
アカウント作成は非常に簡単です。
10分あれば完了します。
必要なもの
・クレジットカード
住所の書き方
AWSのアカウントは下記URLから
「今すぐ無料サインアップ>>」を押して、
あとはステップ1~5の画面サンプルに従って進んでください。
以上終了です・・・。
私がアカウント開設するとき、
キャプチャを全て取ってはみましたが、
上記URLと全く同じ結果になりましたww
ただ、ちょっと住所の箇所が迷うかと思うので、
住所のところだけ補足です。住所は、英数字ハイフンで記述する必要があります。
以下を参考にしてください。

「フルネーム」は日本同様に「苗字 名前」の順番が
AWS的にOKなのかどうかは分かりません。
が、「FamilyName」「FirstName」と欄が分かれているわけではないので、
なんとなく大丈夫そうかも・・?ということで「無難」と表記しています。
登録したアカウントでのサインイン
下記のページが表示されたら、
登録したEメールアドレスを入力して「次へ」を押してください。

設定したパスワードを入力して、「サインイン」を押してください。

以下の「コンソールのホーム」が表示されれば、
アカウントの作成完了です!
非常に簡単ですね!

サインインできなかった場合
続いては、AWS Budgetの作成です!
AWS Budget 予算の作成
それでは、Budgetの設定です。
簡単ですので、臆せず行きましょう!
予算の作成画面 呼び出し
コンソールにログイン後、上部の検索画面に「Budget」と入力し、
「AWS Budgets」をクリック

「予算の作成」をクリック

予算の詳細設定
「テンプレートを使用(シンプル)」⇒「月次コスト予算」を選択し、
以下の項目を任意で入力して、「予算を作成」をクリック。
・予算名
・予算額($)
・Eメールの受信者

設定した予算名がBudgetに追加されたら完了!

以上でAWS Budgetsの設定も完了です!
以下補足となりますので、読み飛ばして頂いて問題ありません。
補足1 テンプレート(シンプル)予算の設定について
上記の設定の場合、以下の3パターンのどれか1つでも
引っかかると、メールが発砲されます。
- 実際の総支出が85%に達したとき
- 実際の総支出が100%に達したとき
- 予測される総支出が100%に達すると想定されたとき
上記のパターン以外での設定は個別に
「カスタマイズ(アドバンスト)」を選択する必要があります。
カスタマイズは、リソースごとに予算を作成したり(例:EC2のみの利用料金)、
メールが発砲される閾値を変更できたりしますが、
個人で利用する分には上記で十分なのと、
Budgetsは3個目からは費用が掛かるので、
たくさん設定するのはお勧めしません。
Your first two action-enabled budgets are free (regardless of the number of actions you configure per budget) per month. Afterwards each subsequent action-enabled budget will incur a $0.10 daily cost.
直訳すると、
毎月最初の2個はどんな設定であっても無料で、それ以降は毎日0.10$掛かる、
とのことですね。
補足2 閾値に達した際のメールサンプル
Budgetのアラートが発砲されると以下のようなメールが届きます。

補足3 Budgetsが使えるようになるまでの準備時間
Budgetは「コストと使用状況のデータ準備」が完了していることが利用前提であり、
この準備完了が「24時間」のため、
アカウント作成から24時間経たないと作成できません。
(少なくとも私はきっちり24時間掛かりました)
参考準備が完了していない場合、以下のようなエラーが出ます。
補足4 IAMユーザでBudgetを設定する場合
請求に関する項目は、rootユーザで設定するのが良いとは思いますが
(カード情報や住所、氏名、カード情報・・等個人情報盛りだくさんなので)
IAMユーザを用いて設定するのも不可能ではありません。
ただし、リスクはご認識ください。
※今回は、IAMユーザにポリシーを付与する形で説明します。
IAMユーザ作成
請求情報へアクセスさせたいIAMユーザを作成してください。
その作成したIAMユーザに対し
「既存のポリシーを直接アタッチ」にて、
「Billing」にチェックを入れてください。
IAMユーザの作成およびポリシーのアタッチについての詳細は以下を参照してください。
(rootユーザと管理者IAMユーザ、最小権限等にも触れております)

rootユーザによるIAMユーザのアクティベート
IAMユーザの作成が終わったら、
一度サインアウトし、今度はrootユーザでログインします。
以下の要領で、
請求情報へのアクセスを許可(アクティベート)する設定をします。
画面右上の自アカウント(下記画像だとマスキング箇所)をクリックして、
メニューを開き「アカウント」をクリック

「IAMユーザー/ロールによる請求情報へのアクセス」にて編集をクリック

IAMアクセスのアクティブ化にチェックを入れ、「更新」をクリック

IAMユーザ(請求情報ユーザ)で再度ログイン
STEP1で作成した請求情報ユーザでログインし、
STEP2と同様の方法で請求情報のページへ行き、
請求情報を閲覧できることを確認する。
以下画像は、最も個人情報度が強い支払い設定についてです。
ほとんどマスキングすることになりましたが、
設定情報が閲覧できることが確認できました。

補足(2023/2/23記載)
2/23現在、「Billing」の権限のみを持ったユーザ/ロールでアクセスすると
以下のようなエラー(?)が出ます。

上の「アクセス権限が必要です」はこれは、AWS側のポカだと思います。
実際、左側の「請求書」や「支払い」は問題なく表示されます。
おそらくこの画面の表示権限は無い、という状態なのでしょう。
大事なのは、下側の「このページは詳細な権限に切り替わる予定です」の方です。
よくよく調べてみると、2023/7よりよりきめ細かい権限に分かれるようです。
AWS Billing 向けのアクセスコントロールの移行
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/migrate-granularaccess-whatis.html
ですので、請求に関するポリシーを手作りしている場合は、
(新しいポリシーを追加してあげないと)今後見られなくなる可能性があります、という意味だと思います。
なお、「Change to granular permissions」をクリックすると、
現在の権限に対し、今後変更された場合の閲覧可否がプレビューされます。
下図のとおり現在の「Billing」だとほとんど閲覧できなくなります。
が、今回使用した「Billing」はAWSが作成しているポリシーなので、
おそらく自動で追加されるんじゃないかなと思います。
